砂祭事とは(年間の祭事予定)

砂祭事とは

旧砂村(現在のさいたま市見沼区東大宮)は平安時代末期の寿永元年(1182)に上野国山田郡の山田七郎成実が開拓したと伝えられています。

現在当地には氷川社八雲神社の2つの鎮守が現存しています。氷川社は埼玉県の認定を受けた宗教法人で、八雲神社は氷川社の分社という形になります。
元々は別格の神社だったようですが、明治時代の合祀(ひとつの村に神社はひとつに集約する政策)により、八雲神社を含めた砂村地域の神社の御魂が氷川社に移され統合されました。これは国から歳費が支給されていた宮司の数を減らす目的だったと言われています。

御魂が氷川社に移された後も、八雲神社は長い間地元の鎮守として生活と深いかかわりがあったため、八雲神社ゆかりの祭礼は当地で行われています。中でも最大の祭礼が砂の万灯(天王様・万灯祭)です。こうした流れから、今でも氷川社と八雲神社は氏子たち自らの手で管理し、様々な伝統的祭礼を継承・実施しているのです。

祭礼の運営・実施

氏子組織は通称「砂祭事」と言い、氷川社と八雲神社は共通の氏子で現在約100軒です。砂祭事にはいくつかの役割分担があり連携して祭礼の運営・実施をしています。

祭事委員 氏子の会を8組に分けて各組1名と指名者を選出 祭礼の実行委員会

氷川社総代 氏子の中から5名を選出し、氷川社の管理や祭礼を統括

当番 氏子の会を8組に分けて各組から2~3名を輪番制で選出、その年の祭礼の準備・運営を行う

万灯組 7つの組が昔からの万灯を受け継ぎ、それぞれがさいたま市無形民族文化財の保存団体となっている。毎年各組の2~3名が輪番制で当番となり、その年の責任者となる。

砂囃子連 お祭りのお囃子を担当 稽古や後継者の育成を行う


今も受け継がれる伝統的な祭礼(年間の祭事予定)

現在当地は住宅街となっていますが、祭礼にはかつて農村地帯であった軌跡を見ることができます。
氷川社と八雲神社の祭礼は下記の通りです。

3月1日 八雲神社 馬頭観世音祭

馬頭観世音に牛馬の安全や健康、作業安全や交通安全を祈願する農村地域の行事。
開帳して清掃、陣幕を張り線香を供えお参りします。午年(うまどし・12年ごと)の御開帳では角塔婆を建立し住職の読経と参拝を行います。

4月3日 氷川社 春季大祭

五穀豊穣や国家の安泰、国民の安寧などを祈念する祭典です。拝殿を清掃、陣幕を張り宮司による御祈祷を行い参拝します。

5月中旬 八雲神社 祭事委員会

万灯祭の詳細を取り決めます。

6月30日 八雲神社 夏越の祓

夏越の祓(なごしのはらえ)は半年の間に溜まった穢れを落とし、残り半年の無病息災を祈願する神事です。注連縄を編み鳥居に巻き付けて境内に建立、宮司のご祈祷と茅の輪くぐりを行います。鳥居は天王様の際に片付け注連縄は大欅に巻き付けます。

7月14日 八雲神社祭典(天王様)

八雲神社の祭神・牛頭天王(ごずてんのう・素戔嗚尊)の祭典です。
疾病や自然災害が起こりやすい夏を迎えるにあたり、厄病神とされる牛頭大王を鎮めるために行います。
拝殿を清掃、神輿を出して宮司による御祈祷を行い参拝。
総代・祭事委員・当番が参拝して氏子にはお札を配布します。

7月中旬 八雲神社 万灯祭(砂の万灯)

さいたま市の無形民俗文化財に指定されている祭礼です。
本来は7月14日の八雲神社祭典(天王様)の日に行っていましたが、現在はその前後の週末に開催しています。
万灯の起源は定かではありませんが、江戸時代の中頃には悪疫退散を願い実施されていました。
7つの万灯組が前日までに準備し夕方境内に立ち並べて御祈祷、お囃子の山車巡行、神輿渡御を行います。

詳しくはこちら

8月19日 八雲神社 馬頭観世音灯篭祭

馬の安全や五穀豊穣を祈願する祭礼です。
馬頭観世音は魔を馬のような勢いで打ち伏せ、慈悲の最も強いことを表すとされ怒りの激しさによって苦悩や諸悪を粉砕し、馬が草を食べるように煩悩を食べ尽くして災難を取り除くと言われています。
お供えをし、観音堂前に灯篭を並べて参拝します。

10月3日 氷川社 秋季大祭

豊作を祝うとともに神に感謝する祭祀です。
お供えをして宮司の御祈祷を行います。

11月23日 氷川社 新嘗祭

秋に取れた新穀を神に奉り、神様の恵みに感謝し国家安泰や国民の繁栄を祈願します。
『古事記』にも天照大御神が行ったと記されており古くから伝わる祭礼です。
お供えをし宮司の御祈祷をします。

12月上旬 氷川社 釜〆(かまじめ)配布

新年を迎えるにあたって神宮(伊勢神宮・天照大神)と氷川社などのお札を氏子たちに配布します。
例年12月上旬の日曜日に行っています。

1月1日 氷川社 歳旦祭(新年御祈祷)

新年の御祈祷とお囃子の奉納を行います。
社務所に詰めて参拝者に対応します。お札やおみくじはここでお求めいだけます。古いお札などのお炊き上げをします。

2月17日 氷川社 祈年祭

春の耕作開始にあたり、五穀の豊穣、諸産業の発展や家運隆昌など、人生のさまざまな実りを祈るお祭りです。
お供えをし宮司の御祈祷をします。

2月25日 八雲神社 天満宮祭

菅原道真を祀る天満宮で行われるお祭りです。お供えをし宮司の御祈祷をします。
終了後に総会を行い、お札を氏子に配布します。